トライアル・リピート分析とは、顧客の行動を意識したID-POS分析手法の1つです。
商品を購入した顧客が再び同じ商品を購入するかを示す分析手法になります。
リピート率は、商品を一度でも購入した顧客数を母数として、再度購入した顧客の率を表します。
リピート率 = リピート数 ÷ トライアル数
トライアル数:商品を一度でも購入した顧客数
リピート数:商品を2回以上購入した顧客数
トライアル・リピート分析の活用シーン
トライアル・リピート分析の活用シーンとして、新商品の定着度を測る指標として活用できます。
新商品を発売した場合は、お試しで購入頂く人数(トライアル数)を増やすことが大切ですが、それと同時にその商品のリピート購入を確認することも大切です。
例えば、新商品が発売したある商品カテゴリーのトライアル数とリピート率の関係を表したものが下図になります。

商品Aは、トライアル数が1位で商品認知度が高いですが、商品力が低くリピート率が高くありません。
商品Bは、トライアル数は高くありませんが、リピート率が1位で商品力の高さが読み取れます。
商品Cは、新商品のため商品認知度が浸透しておらずトライアル数は低いですが、リピート率は高い水準となっております。
以上の結果から、例えば商品Cのプロモーションを行い商品認知度が高めることで、今後の主力商品になりえると分析できます。
このように、ID-POSデータを活用し、商品のリピート率をつかむことで商品戦略にフィードバックさせることが可能になります。
まとめ
トライアル・リピート分析は次のような活用ができます。
新商品の定着度を測る指標として、商品戦略に活用できる。